◎火災はコックスバザール地区のバルカリ難民キャンプで22日午後に発生し、少なくとも4つのブロックに延焼したと伝えられている。
3月22日、バングラデシュ南部のロヒンギャ難民キャンプで大規模な火災が発生した。地元メディアによると、数千人が住居を失い、数百の避難施設が破壊されたという。
火災はコックスバザール地区のバルカリ難民キャンプで22日午後に発生し、少なくとも4つのブロックに延焼したと伝えられている。
政府の難民救済および帰還委員会のモハマド・シャムスッド・ドゥザ氏は地元メディアの取材に対し、「建物が密集しており、消火活動は困難を極めている」と述べた。「少なくとも4つの消防ユニットが現地で消火活動を行っていますが、炎の制御に苦労しています」
国連難民高等弁務官事務所のルイーズ・ドノヴァン報道官は、消防隊、救助隊、政府の対応チーム、ボランティアが現地で活動していると述べた。「これまでのところ、火災は避難所、保健センター、配給所、その他の施設に影響を及ぼしています。ボランティアは影響を受けた人々を支援しています」
22日午後の時点で死者は報告されていないが、ソーシャルメディアの投稿によると、ケガ人は多数確認されているという。
AP通信の取材に応じたロヒンギャ難民は、「炎はものすごい勢いで広がり、22日の夜になっても全く消えなかった」と述べた。
ソーシャルメディアに投稿された動画には、数百メートルの範囲から上がる大きな炎と煙が映っていた。
バングラデシュ政府は100万人以上のイスラム系少数民族ロヒンギャの難民を保護しており、その大多数は2017年にミャンマーで発生した軍の大規模な弾圧から逃れた者たちである。国連はロヒンギャに対する弾圧を厳しく非難し、ミャンマー政府に独立した調査を許可するよう求めている。
人口約1.6億人のバングラデシュはロヒンギャ難民の本国送還と関係国からの支援を強く望んでいる。
しかし、ロヒンギャの代表団は基本的人権を保障しないミャンマーに戻ることを拒否しており、本国送還に向けたいくつかの取り組みは破綻した。
今年1月に別のブロックで発生した大規模な火災では、数千人が住居を失っている。
ミャンマーの民主主義は2月1日の軍事クーデターで崩壊したため、難民たちは軍事政権下のミャンマーに送還されることを恐れている。
Massive blaze in the #Rohingya #refugee camps
— Shafiur Rahman (@shafiur) March 22, 2021
Video: Serajul Hoque. pic.twitter.com/RqLuGbL5Rx