◎日本公開:12月18日
◎パティ・ジェンキンス監督「映画は劇場でデビューするもの、大画面でファンに見てもらうものだと私は信じている」
2020年ハリウッド最後の大作映画「ワンダーウーマン1984(原題:Wonder Woman 1984)」がイギリスや中国などでデビューした。なお、イギリスの映画館の稼働率は約25%、中国も収容人数に制限を課している。
アメリカでは12月25日から劇場公開され、同時に動画配信サービス「HBOmax」でもストリーミング配信を開始する。
ガル・ガドット主演の同作は、2021年に延期されなかった数少ない大作映画のひとつである。
作品名:ワンダーウーマン1984
製作:DCフィルムズ他
配給:ワーナー・ブラザーズ
監督:パティ・ジェンキンス
脚本:パティ・ジェンキンス他
上映時間:151分
日本公開:12月18日
全米公開:12月25日
出演/役名
ガル・ガドット/ダイアナ・プリンス
クリス・パイン/スティーブ・トレバー
クリステン・ウィグ/バーバラ・ミネルヴァ
ペドロ・パスカル/マクスウェル・“マックス”・ロード
ロビン・ライト/アンティオペ将軍
コニー・ニールセン/ヒッポリタ女王
イギリスの主要都市は、同作の公開日(12月16日)からコロナウイルス制限のレベル3に移行した。結果、既に制限を課していたロンドンなどのように娯楽施設を閉鎖しなければならないエリアが増えた。
英国シネマ協会によると、国内の映画館の27%はまだ稼働しているが、それらのいくつかは、ハリウッドの大作映画を公開しない小規模な映画館だという。
1980年代を舞台にした同作の製作費は約2億ドル(207億円)と報告されている。
コロナウイルス感染拡大後に公開された映画は、映画館の閉鎖や収容制限の影響で厳しい戦いを強いられている。
8月に公開された「テネット」は世界で約3.6億ドルを稼いだが、ハリウッドを代表する人気監督のひとり、クリストファー・ノーラン監督の作品としては寂しい結果に終わった。
(ノーラン監督作品の世界興収)
・ダークナイト(2008年) 10億ドル
・インセプション(2010年) 8.2億ドル
・ダークナイト ライジング(2012年) 10.8億ドル
・インターステラー(2014年) 6.7億ドル
・ダンケルク(2017年) 5.2億ドル
・テネット(2020年) 3.6億円
ワンダーウーマン1984の前作、映画「ワンダーウーマン」は世界で約8.2億ドル(約850億円)を売り上げ、大きな成功を収めた。
パティ・ジェンキンス監督はアメリカでの劇場・配信同時公開に同意したものの、「映画館の終わりを見たくない」と心境を語っている。
ジェンキンス監督はPA通信社の取材に対し、「劇場での安全を保証する新しい公開方法が確立されない限り、劇場公開スタイルは衰退するように思える」と述べた。
パティ・ジェンキンス監督:
「非常に難しい決断だった。私自身、この計画を受け入れられたことに驚いたが、ちょうどいい時期だと思った。私たちとファンは十分に待った」
「新しい方法で映画をリリースできたことにとても興奮している。それと同時に、映画業界を取り巻く状況が改善することを心から願っている」
「映画は劇場でデビューするもの、大画面でファンに見てもらうものだと私は信じている」
ワンダーウーマン1984:レビュー
トータルフィルム(イギリスの映画雑誌):
「今必要な大ヒット作」
デイリー・テレグラフ:
「混乱。しかし、ファンを裏切らなかったワーナー・ブラサースの決断は信用に値する」
Digital Spy:
「問題なし。素晴らしいキャスト」
ガーディアン:
「ガル・ガドットのプロモーション映画。非常に長くて大げさ」
タイムズ:
「希望に満ち、野心的」
インディペンデント:
「とても良い」
Wonder Woman 1984 | Opening Scene | HBO Max