Amazonプライム・ビデオで公開中
狂ったヒーローたちの活躍を描く「ザ・ボーイズ(原題:The Boys)」のシーズン2がAmazonプライム・ビデオで公開され話題を呼んでいる。
なお、本作に出演する俳優たちの中には、「自分も(作品内で)超能力を持っているかもしれない」と疑っている者がいるようだ。
超人的な力を持つヒーローたちに立ち向かう傭兵集団「ザ・ボーイズ」のメンバー、「マザーズミルク」を演じるラズ・アロンソ氏は以下のように述べた。
ラズ・アロンソ氏:
「エリック・クリプキ(脚本家)がどのような隠し玉を持っているかはまだ分からない。シーズン2は昨年の7月から11月に撮影した。そして、本作の中に登場する不安で不気味な”何か”は、現在の世界とピッタリ合致する」
「これから起こる社会不安と不確実な未来を待つことは不気味である。シーズン2を見れば、不安の理由を理解できるはずだ」
ザ・ボーイズシーズン1は、ショック、スリル、アクション、そして最終的には作戦成功の”前兆”を期待させ、終了した。
同作はAmazonプライム・ビデオの中で最も注目されているシリーズのひとつである。そして、コロナウイルスが発生した今、この作品が持つ不確実性と恐怖は、現代社会の闇を映し出す鏡と言っても過言ではないかもしれない。
本作の企画および製作総指揮を務めるエリック・クリプキ氏は、ABCの取材に対し、以下のように述べた。
エリック・クリプキ氏:
「シーズン1の結果には非常に満足している。ただし、想定していたラインを超えるか否かについては、最後まで悩んだ」
「私は本作を持続可能なものにするつもりである。なお、昨年のヒットで規模はよりグレードアップした、かもしれない。いずれにせよ、シーズン2も深く、激しく、非常識で、より感情的な作品になるだろう」
ザ・ボーイズは、ガース・エニス氏とダリック・ロバートソン氏原作の人気コミック。小さな傭兵集団、ザ・ボーイズは、スーパーヒーローアッセンブルチームの「セブン」を追っている。
カール・アーバン氏が演じる「ビリー・ブッチャー」、「ヒューイ・キャンベル」「マザーズミルク」「キミコ・ミヤシロ」は、ヒーローに対し個々に恨みを抱いており、シーズン2でも同じ目標に向かって突き進むものと思われる。
なお、LSDなどの幻覚剤やMDMAを常用している「フレンチ―」は、ビリー・ブッチャーとの腐れ縁で参戦することになった。
ザ・ボーイズは、アベンジャーズやジャスティスリーグとは違い、”標準的な”やり方ではなく、バイオレンス系アクションを好む傾向にある。
そして、この非常識かつバイオレンス、子供向けとは到底言えないアクションドラマは、ヒーロー集団セブンがより一層盛り上げてくれる。
彼らはしばしば不道徳に走り、おぞましい違法行為で栄光を獲得する。そして、ヒーローたちを率いる「ヴォート・インターナショナル」の「スタン・エドガーCEO」は、彼らの汚い行為を隠しつつ、国民に与えるイメージをメディアやSNSなどで完璧にコントロールする。
なお、シーズン1ではストーリーのカギとなる薬品、「コンパウンドV」が、ヒーローたちに力を与えていたことが明らかになった。
ヒーロー集団セブンは、様々な民族、性別、性的指向、政治的イデオロギーを持つキャラクターたちで構成されている。
「シーズン2も標準的な勧善懲悪ではなく、人種差別、LGBT、政治、そして資本主義の抱える様々な問題などが描かれている」とクリプケ氏は述べた。
エリック・クリプキ氏:
「エピソード4では10代のアフリカ系アメリカ人が登場し、ヒーローから辱めを受ける」
「ザ・ボーイズは隠し玉を探している。しかし、まあ、思いもよろぬところで問題が噴出し、目も当てられない事態に発展するらしい。確かなことは、ヒーローは遅れてやってくる、である」
ザ・ボーイズ シーズン1のあらすじ※グロあり
本能に従うヒーローたち
シーズン1は、ファシズムとドロドロに腐敗した政治問題、不道徳とセレブレティとヒーローたちのスーパーパワーが主要コンセプトだった。
セブンのリーダーを務める「ホームランダー」は、ヴォート・インターナショナルの副社長、「マデリン・スティルウェル」を殺害。その後、ビリー・ブッチャーを捕縛し某所に移動、シーズン1は終了した。
ホームランダーは常人に超能力を与えるコンパウンドVをテロリストに渡し、「スーパーヴィラン(スーパーテロリスト)」誕生に関与していた。
力を与えられたスーパーヴィランはアメリカの大衆に恐怖を受け付け、ホームランダー率いるセブンへの依存がより一層高まる。
シーズン2では、カリスマ的な魅力とソーシャルメディアを自在に操るニューヒーロー、「ストームフロント」が登場する。
彼女はSNSとカリスマ的な魅力で大衆の怒りを扇動。怒らすと怖いホームランダーを恐れず、セブンの不道徳な魅力を世界に発信する。
美しい金髪と青い目をした母乳好きの最恐ヒーロー、ホームランダーを演じるアントニー・スター氏は以下のように述べた。
アントニー・スター氏:
「絶対的な力は必ず腐敗する。全てを支配できる力、欠陥だらけの性格、不道徳、破壊欲、危険な性的指向を持つヒーローを演じることは、とても楽しく、そして興味深い」
「本作は、驚異的な力を持ったヒーローが本来どうなるかを描いた作品である。スーパーマンやキャプテンアメリカのような”高潔な精神”を持つ人間(宇宙人)は少ない。もし、全てを支配できる力を手に入れたら、私は道徳心を保てる自信がない」
Amazonはこれらの複雑かつ奇怪なスーパーヒーローがもたらすストリーミングコンテンツ賃金バトルに戦いを挑んでいる。なお、ザ・ボーイズはAmazonプライム・ビデオの旗艦番組としての地位を確立しており、シーズン3の制作が決まっている。
ただし、コロナウイルスの影響でスケジュールに大きな遅れが生じているため、シーズン3以降の制作時期は公表されていない。
作品名:ザ・ボーイズ(The Boys)
放送:Amazonプライム・ビデオ
放送期間:2019年7月26日~
(出演者/キャラクター名 抜粋)
カール・アーバン/ビリー・ブッチャー
ジャック・クエイド/ヒューイ・キャンベル
トマー・カポン/フレンチー
ラズ・アロンソ/マザーズミルク
福原かれん/キミコ・ミヤシロ
アントニー・スター/ホームランダー
エリン・モリアーティ/スターライト
ドミニク・マケリゴット/クイーン・メイヴ
チェイス・クロフォード/ディープ
アレックス・ハッセル/Aトレイン
ネイサン・ミッチェル/ブラック・ノワール
アヤ・キャッシュ/ストームフロント
ジャンカルロ・エスポジート/スタン・エドガー
エリザベス・シュー/マデリン・スティルウェル
コルビー・ミニフィ/アシュリー・バレット
ライラ・ロビンス/グレイス・マロリー
ジェニファー・エスポジート/スーザン・レイナー
サイモン・ペッグ/ヒュー・キャンベル
ザ・ボーイズ シーズン2 9月4日(金)配信開始!※グロあり