カーダシアン家のお騒がせセレブライフ
世界を股にかけるセレブこと「キム・カーダシアン女史」は、カーダシアン家族のお騒がせな生活を長年伝えてきた人気リアリティショー、「カーダシアン家のお騒がせセレブライフ (原題:Keeping Up with the Kardashians)」の終了を発表した。
キム女史は、ツイッターなどに同番組の終了と感謝の言葉を投稿した。
キム・カーダシアン女史:
「この番組に別れを告げることは、とても難しい決断だった。皆で改めて番組を振り返り、思い浮かんだことは感謝だけである」
❤️💔 pic.twitter.com/PaAF4hgmU5
— Kim Kardashian West (@KimKardashian) September 8, 2020
同番組は14年間放送され、キム、彼女の兄弟、両親、パートナー、子供たちを世界的なメガスターに押し上げた。
最終シーズンは2021年初頭に放送される予定である。
キム女史はプログラムに参加した「数千の個人と企業」に感謝の意を表し、「過去14年間、私と私の家族の番組を見て支えてくれた全ての人に心から感謝している」と語った。
さらに、「このショーは私たちに素晴らしいものを与えてくれた。私はこのキャリアを築く力になってくれた人への感謝を忘れない。皆から受けた恩は、別の形にして必ず返す」と付け加えた。
キム女史は、友人のパリス・ヒルトン氏のリアリティショーに何度かゲスト出演したことで注目を集めた。
また、父親のロバート・カーダシアン弁護士は、元アメリカンフットボールプレーヤー、「O・J・シンプソン」の殺人事件を担当したことで知られている。なおロバート弁護士は2003年に死去した。
同番組の初期シーズンでは、コートニー氏の元ボーイフレンドであるスコット・ディシック氏、キム女史の元夫のクリス・ハンフリーズ氏、クロウ氏の元夫、ラマー・オドム氏などが登場。キム女史とその姉妹の生活に焦点を合わせ、大ヒットを記録した。
また、同番組に登場した「ママ」ことクリス・ジェンナー氏、彼女の元夫でオリンピック金メダリストのケイトリン・ジェンナー氏は一世を風靡し、ハーフ姉妹の超人気タレント兼モデル、カイリーとケンダル・ジェンナー氏の登場につながった。
カーダシアン家およびその関係者たちの成功を妬む者、そして批評家たちは同番組を酷評している。しかし、このショーは14年もの間人気を集め、様々な賞を受賞し、「E!チャンネル」で最も成功した番組と呼ばれるまでに成長した。
39歳になったキム女史は、数億人のソーシャルメディアフォロワーと美容ビジネスで大成功を収め、世界で最も有名な女性のひとりになった。
キム女史は2014年に超人気ラッパーのカニエ・ウェスト氏と結婚。現在3人の子供がおり、二人の純資産は10億ドル(1,060億円)を優に超えている。
彼女は最近、カニエ氏が米大統領選への立候補を主張し、それに伴う一連の不安定な行動について言及。夫のメンタルヘルス問題について語った。
カイリーとケンダル・ジェンナー氏は、ショーが2007年に始まった時はまだ子供だったが、それに出演したことでスターになり、世界で最も強い影響力を持つインフルエンサーのひとりになった。
2019年、カイリー・ジェンナー氏は人気化粧品ブランドの大成功により、史上最年少でフォーブス氏の億万長者リストに選ばれた。
同番組の終了が公表されたことに対してクロエ氏は、「感謝の気持ちで一杯。変化は難しいものだが、時には必要である」とツイッターに投稿した。
E!チャンネルは以下の声明を発表した。
「シーズン21でカーダシアン家のお騒がせセレブライフは大団円を迎える。私たちは、カーダシアン家がカメラなしで生活するという決断を尊重する」
キム・カーダシアン
アメリカを象徴する人気タレントを生み出した「カーダシアン家のお騒がせセレブライフ」の終了は、一時代の終焉と言っても過言ではない。
キム・カーダシアン女史:
「14年、20シーズン、数百のエピソード、そして数々のスピンオフショー。私たちは長い間応援してくれた全ての人々に感謝する」
「良い時も悪い時も、多くの幸せと涙、そしてたくさんの人間関係と子供たちが私たちに感動と興奮を与えてくれた。私たちはこれまでに出会った全ての人々、素晴らしい思い出を永遠に忘れず、大切にしていく」
同番組は2007年に初演され、既に述べた通り、様々なスターを世に送り出した。
衣料品会社の「スキムス・ソリューションウエア」と美容会社の「KKWビューティー」を運営するキム女史は、同番組を支えてくれた人々、そして、エグゼクティブプロデューサーのライアン・シークレスト氏に感謝の言葉を述べた。
カーダシアン家のベストモーメント集
カニエ・ウェスト
超人気ラッパーのカニエ・ウェスト氏は、アメリカ合衆国大統領選挙への出馬および当選を信じ、戦い続けている。
9月8日、カニエ氏はミシシッピ州選挙管理委員会に立候補資格のある候補者として承認され、同州の投票で現職のドナルド・トランプ大統領および民主党大統領候補のジョー・バイデン氏に挑戦する。
この超人気ラッパーは、すでにアーカンソー州、アイダホ州、アイオワ州、テネシー州、オクラホマ州、ユタ州などで独立候補者として承認され、大統領選挙に出馬する資格を取得している。
ミシシッピ州で資格を得るためには、国務長官室に2,500ドルの手数料を支払い、少なくとも1,000人のミシシッピ州有権者の署名を集めねばならない。
ミシシッピの州務長官を務めるマイケル・ワトソン氏は記者団に対し、「カニエ氏がミシシッピ州を選んだことはとても興味深い。そして11月3日、彼は何かしらの嵐を巻き起こすと思う。共和党と民主党陣営は、ただのショーと思わない方がいい」と述べた。
カニエ氏はかつて共和党のトランプ大統領を支持していた。しかし、二人は先月破局し、カニエ氏は大統領選への出馬を発表した。
彼のキャンペーンチームは連邦選挙委員会に必要書類を提出している。なお、8日のミシシッピ州選挙管理委員会の会議にキム女史は出席しなかった。
一方、アリゾナ州の裁判官は、カニエ氏の出馬を却下した。
裁判官は超人気ラッパーの名を記す有権者が大量に発生した場合、取り返しのつかない事態を招く可能性があると危惧し、同氏の出馬を禁じた。
カニエ氏の立候補に異議を唱えたアリゾナ州有権者の弁護士は、「彼の名がリストに乗れば、有権者はかつてない混乱に直面するだろう」と主張した。
この判決は、同氏が約58,000人のアリゾナ州有権者の署名を提出した翌日に下された。なお、同州で独立候補として立候補するためには、39,000人以上の署名を集めねばならない。
カニエ氏の弁護士団代表、ティム・ラソタ氏は、上訴するか否かの声明を発表していない。
同氏はオハイオ州、モンタナ州、ウェストバージニア州、ウィスコンシン州、およびその他の州で立候補の資格を得られなかったが、現在、それらの決定に異議を申し立てている。
バージニア州の裁判官もカニエ氏の出馬は認められないと判断している。
カニエ氏はバージニア州の出馬要件、大統領および副大統領を選出する「選挙人・計13人の誓約提出」を見事にクリアした。しかし裁判官は、11人分の誓約を無効と判断、「不適切、詐欺的、誤解を招く手段によって選挙人の誓約を得た」と述べ、出馬を却下した。
アリゾナ州在住のラシアン・クレイトン氏は、カニエ氏の登場に異議を唱え、その主張は認められたとコメントした。
クレイトン氏が訴訟に踏み切った理由は以下の通りである。
①カニエ氏は選挙を自分のPRに使っている
②国のトップを決める重要な戦いに無用な混乱はいらない
③共和党支持のカニエ氏が独立候補として出馬するのは違法
ラソタ弁護士は、「カニエ氏が共和党候補のような形で出馬し、ジョー・バイデン氏の邪魔をしている」という主張を無視した。
9月4日、連邦選挙委員会に提出された最初の開示申請資料によると、カニエ氏は西部地区のキャンペーン(期間:7月15日~8月31日)に合計680万ドル支出したという。
カニエキャンぺーンチームは、1カ月弱の大規模キャンペーンを実施。200ドルから1,000ドルの寄付者を計8人、および200ドル未満の小口寄付者たちから計11,500ドル弱の資金を調達した。
現在、同キャンペーンチームは、8月上旬に立ち上げたWeb応援サイトでも寄付を求めている。
カニエ・ウェスト氏、大統領選出馬を表明