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▽南ア政府は第2次トランプ政権の発足以来、かなりの圧力を受けてきた。
2025年4月24日/南アフリカ、ヨハネスブルク、トランプ米大統領を支持する人々(AP通信)

トランプ政権が開始した「白人保護」プログラムに基づき、難民資格を与えられたの南アフリカの白人が11日、ヨハネスブルグの国際空港で専用機に乗りこんだ。

ロイター通信によると、チャーター便の出発ラウンジ前には大きな荷物を持った数十人の白人が集まっていたという。

南ア運輸相の報道官はロイターの取材に対し、「米国との協議に基づき、難民の対象となる市民の審査を確実に実施する」と語った。

チャーター機はワシントンDC郊外のダレス空港を経由して南部テキサス州に向かう予定だ。

南ア政府は第2次トランプ政権の発足以来、かなりの圧力を受けてきた。

トランプ氏は2月、南アへの資金提供を削減する大統領令に署名。ラマポーザ政権が少数派である白人を差別し、パレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスやイランなど、世界の「悪者」を支援していると主張した。

トランプ氏はラマポーザ政権が公布した土地収用法にも言及。それが市民の権利を侵害し、少数派である白人から土地を没収していると非難した。

南ア出身で政府効率化省(DOGE)を率いるマスク(Elon Musk)氏もラマポーザ政権が白人を不当に扱い、「人種差別的な法律を公布した」と主張している。

土地収用法は公共事業など、公益性の高い事業のために土地の所有者から土地を収用することを認めるもので、話し合いで合意が得られた場合には任意の売買契約を締結する。しかし、補償金額などの条件面で折り合いがつかず、事業の進行が滞る場合には土地の収用を可能とする。

米国はエイズ救済大統領緊急計画(PEPFAR)を通じて南アのHIVプログラムに資金を提供しており、昨年は約4億4000万ドルを援助した。

トランプ氏は南アの白人、アフリカーナー(17世紀に南ア・ケープ植民地に入植したオランダ系白人)のに亡命を許可する一方、中南米やアフリカの移民などは積極的に国外追放している。

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