▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は11日午後の時点で5万2829人、負傷者は11万9554人となっている。
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イスラエル軍が11日、パレスチナ・ガザ地区全域を空爆し、過去24時間で少なくとも26人が死亡、100人以上が負傷した。保健当局が明らかにした。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、ガザ市や北部で大きな爆発が確認され、複数の建物が損壊。避難民キャンプでも被害が確認されたという。
ガザ地区のイスラム組織ハマスは現在、トランプ米政権とガザ停戦および人道支援の搬入について協議している。
ロイター通信は11日、米国務省当局者の話しを引用し、「現在進行中の交渉について話すことはできないが、カタールとエジプトが合意に向けて関与を続けているという最近の発言は事実である」と報じた。
トランプ米政権のハッカビー(Mike Huckabee)駐イスラエル大使は9日の記者会見で、「米国が提案したガザ支援計画がまもなく発効する」と明らかにしていた。
イスラエルは3月2日にガザ国境を封鎖。それ以来、物資の搬入は完全に滞っている。
この結果、地区内のパン屋は全て閉鎖。負傷者の治療に必要な医薬品の大半が枯渇する事態となっている。国連は未曽有の大飢饉が迫っているとして、イスラエルに封鎖を解除するよう呼びかけてきた。
トランプ(Donald Trump)大統領は最近、ガザへの食糧支援を約束していた。
米政府は米国人捕虜を含む59人の人質の解放を求めている。そのうち24人はまだ生きているとみられる。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は11日午後の時点で5万2829人、負傷者は11万9554人となっている。
多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万~1万4000人と推定されている。
ネタニヤフ政権は先週の閣議でガザ地区での軍事作戦を拡大する計画を承認。計画にはガザの「征服」および住民の強制移住が含まれている。
イスラエルはガザを征服したうえで、領土を保持し、パレスチナ人をガザ南部に強制移住させ、民間警備会社とともに援助物資を配給・管理するとしている。
またイスラエルはこの計画に先立ち、数万人の予備兵を招集中。ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は「この計画は数段階に分けて実施され、トランプ(Donald Trump)大統領が今月末にこの地域への訪問を終えてから実行に移す」と主張している。