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▽アワミ連盟は昨年の反政府デモで失脚したハシナ前首相が率いてきた。
2025年5月3日/バングラデシュ、首都ダッカ、イスラム主義グループの抗議デモ(AP通信)

バングラデシュ政党・アワミ連盟は11日、暫定政府が同党の活動を禁じたことを強く非難した。

アワミ連盟は昨年の反政府デモで失脚したハシナ(Sheikh Hasina)前首相が率いてきた。

暫定政府は10日遅く、反テロ法に基づき、アワミ連盟の活動禁止令を閣議決定した。

この禁止令は国家反逆罪などに問われているハシナ氏や党幹部らの裁判が終わるまで維持される。

暫定政府は1971年のパキスタンとの独立戦争中の「人道に対する罪」を扱った特別法廷を再結成し、ハシナ氏らの罪を問う予定だ。

ジア(Khaleda Zia)元首相が率いる政党・バングラデシュ民族主義党(BNP)はアワミ連盟の活動禁止に反対していた。

アワミ連盟は声明で、「暫定政府が分裂を煽り、民主主義の規範を踏みにじった」と非難した。

禁止令は12日に発効する予定である。

アワミ連盟はX(旧ツイッター)への投稿で、暫定政府は分断を煽り、民主主義を踏みにじり、反対派を弾圧したと主張した。

また同党は2日間に渡って大規模デモを行ったイスラム主義グループも非難した。

このグループは先週末、首都ダッカで数万人規模の集会を開き、暫定政府に対し、アワミ連盟を解体するよう求め、応じない場合は5月23日に全国集会を開き、「行動を開始する」と警告した。

ハシナ氏は昨年7月に反政府デモが激化したことを受け退任。翌月、インドに逃亡した。

それ以来、ノーベル平和賞受賞者のユヌス(Muhammad Yunus)氏が暫定政府を率いている。

暫定政府は人道に対する罪を含め、ハシナ氏と党幹部らを100件以上の罪で告発。インドにハシナ氏の身柄を引き渡すよう求めている。

このデモによる死者は750人超、負傷者は数千人と報告されている。

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は今年2月の報告書で、3週間の抗議デモ中に最大1400人が殺害された可能性があると述べていた。

インド政府はハシナ氏の身柄引き渡しを拒否している。

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