スポンサーリンク
▽リビアは2011年の革命以来、欧州への亡命を希望するアフリカ・中東・アジアの亡命希望者の中継地になっている。
2017年2月3日/リビア北部の地中海、移民希望者を乗せたボート(Getty Images/AFP通信)

アフリカ北部・リビアを出航しイタリア南部ランペドゥーザ島を目指していた移民船が見つかり、子供2人を含む3人が死亡した。欧州国境沿岸警備機関(Frontex)が11日、明らかにした。

それによると、ゴムボートは10日にリビアを出発したとみられる。

Frontexは声明で、「巡視艇がランペドゥーザ島沖でゴムボートを発見し、3歳と4歳の子供と成人男性の遺体を収容した」と述べた。

またFrontexは「3人は脱水症状で死亡したとみられる」と述べた。

隊員は重篤な状態の子供2人と大人4人を救助。イタリア沿岸警備隊に引き渡した。

リビアは2011年の革命以来、欧州への亡命を希望するアフリカ・中東・アジアの亡命希望者の中継地になっている。

同国で活動する人身売買組織は不安定な情勢を利用して利益を上げているとみられ、エジプト、アルジェリア、スーダンなど、少なくとも6カ国から移民を北部の海岸に移送。ゴムボートや木造船に乗せ、地中海に送り出している。

国連の専門機関である国際移住機関(IOM)によると、2014年以降、地中海ルートで約2万5000人の移民が死亡または行方不明になり、昨年は約1700人、今年はこれまでに378人が死亡している。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク