▽コンゴでこのような自然災害は珍しくなく、アクセスの問題で陸軍や警察による救助活動が行われないこともある。
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アフリカ中央部・コンゴ民主共和国の東部地域で大雨による洪水が発生し、少なくとも62人が死亡、50人が行方不明になっている。地元当局が10日、明らかにした。
それによると、南キブ州のタンガニーカ湖周辺で9日の午前5時頃に洪水が発生し、いくつかの集落が押し流されたという。
南キブ州政府の報道官は地元ラジオ局のインタビューで、「地元の民兵やボランティアが62人の遺体を収容し、行方不明者を捜索している」と語った。
また報道官は「少なくとも50人がタンガニーカ湖に流されたという情報があり、死者数はさらに増える可能性がある」と述べた。
AP通信によると、赤十字が行方不明者の捜索を支援しているという。
コンゴでこのような自然災害は珍しくなく、アクセスの問題で陸軍や警察による救助活動が行われないこともある。特に武装勢力が支配する地域では事故や自然災害が発生しても救助活動はほとんど行われない。
南キブ州は今年2月以来、同国の最大の反政府勢力M23(3月23日運動)の統治下にある。
首都キンシャサでは先月の洪水で33人が死亡した。
コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。