▽旧ビアフラ共和国の反政府勢力とみられる武装集団が観光客や地元住民を乗せていた20台以上の車両を襲撃し、少なくとも30人を射殺した。
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国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは9日、ナイジェリア南東部イモ州で正体不明の武装集団が少なくとも30人を殺害したと明らかにした。
それによると、旧ビアフラ共和国の反政府勢力とみられる武装集団が観光客や地元住民を乗せていた20台以上の車両を襲撃し、少なくとも30人を射殺したという。
SNSで拡散した動画には路上に遺体が散乱する中、炎上する車両に水をかける男性の姿が映っていた。
イモ州警察の報道官は8日早朝に襲撃があったことを確認したが、死者数には言及しなかった。
それによると、警察が武装集団の1人を殺害したという。
州警察は声明で、「武装集団は3つのグループに分かれ、8日の午前4時頃に高速道路を封鎖し、攻撃を開始した」と明らかにした。
旧ビアフラ共和国をめぐる「ビアフラ戦争(1967~70年)」では数万人が死亡、その後の大飢饉で100万人以上が餓死したと推定されている。戦争はビアフラ側の無条件降伏で終結した。
ビアフラの反政府勢力は南東部地域で新たな独立国家の樹立を推し進めるため、検問所や警察署を何度も襲撃してきた。
政府はビアフラの反政府勢力をテロ組織に指定している。
ビアフラの反政府勢力は独立国家の樹立だけでなく、国家反逆罪やテロ容疑で逮捕・起訴されている指導者の釈放を求めている。