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▽ルカシェンコ氏は1994年に就任して以来、一貫して野党、人権団体、独立系メディアを弾圧してきた。
2020年8月/ベラルーシ、首都ミンスク、抗議者を殴る治安部隊(AP通信)

ベラルーシ独裁者であるルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領は7日、収監中の野党活動家542人に恩赦を与えると発表した。

大統領府は釈放した人々の身元を明らかにしなかったが、42人のうち14人は慢性疾患を患っているという。

ルカシェンコ氏は声明で、「対ナチスドイツ戦勝80年を記念して自らの行為を悔い改めた42人を赦免した」と述べた。

ルカシェンコ氏は24年7月から25年1月にかけて、258人の政治犯に恩赦を与えてきた。トランプ(Donald Trump)米大統領が就任した後には3人の米国人を解放している。

ルカシェンコ氏は1994年に就任して以来、一貫して野党、人権団体、独立系メディアを弾圧してきた。

2020年の大統領選では結果に抗議するデモを鉄の拳でねじ伏せ、数万人を逮捕、数千人を殴打した。

それ以来、多くの野党指導者や活動家が亡命を余儀なくされている。

ベラルーシの人権団体「ビアスナ人権センター」によると、同国で収監されている政治犯は1177人。その中には2022年にノーベル平和賞を受賞した人権活動家ビアリアツキー(Ales Bialiatski)氏や野党指導者のコレスニコワ(Maria Kolesnikova)氏などが含まれている。

獄中で死亡した政治犯はこれまでに少なくとも6人確認されている。

ビアスナ人権センターは今年、緊急の治療を必要とする政治犯202人のリストを当局に提出し、釈放を求めた。うち28人はほぼ寝たきりに状態とされる。

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