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▽トランプ氏はメキシコが麻薬カルテルの解体に失敗した場合、軍事行動を取ると公言している。
トランプ米大統領(左)とメキシコのシェインバウム大統領(Getty Images)

トランプ(Donald Trump)米大統領は4日、メキシコに米軍を派遣してはどうかとシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領に提案したことを認めた。

トランプ氏はエアフォース・ワンの機内で記者団に対し、「何千人もの死者を出している恐ろしい麻薬カルテルとの戦いを支援するため、メキシコにその申し出をした」と語った。

またトランプ氏はこう強調した。「もしメキシコが麻薬カルテルとの戦いで助けを望んでいるのであれば、私は喜んで手助けする...」

シェインバウム氏は3日、中部テスココのフォーラムで講演した際、一部メディアが報じた内容に言及。「トランプ大統領はメキシコに米軍を派遣してはどうかと提案したが、私はそれを拒否した」と明らかにしていた。

米経済紙ウォールストリート・ジャーナルは2日、国境を越えた人身売買に対抗するため、麻薬カルテルに対する米軍の関与を認めるようトランプ氏がメキシコに圧力をかけているという記事を掲載していた。

トランプ氏は「シェインバウム大統領が申し出を断ったことに失望したか」と問われると、「彼女は素晴らしい女性だ。彼女は素晴らしいが麻薬カルテルに怯えていて、正常な決断を下すことができなかったと思う」と超えた。

トランプ氏はメキシコとカナダのフェンタニルと不法移入対策に不満を示し、両国が必要な措置を取るまで関税を課し続けると警告している。

フェンタニルは2ミリグラム服用しただけで死に至る可能性があり、その効果はモルヒネの100倍、ヘロインの50倍といわれている。

米国では過去10年間で45万人以上が合成オピオイドの過剰摂取で死亡、数百万人が中毒になっている。その最大の要因がフェンタニルである。

米国に流入するフェンタニルの99.99%がメキシコ産である。メキシコの麻薬カルテルは中国やインドから合成オピオイドの前駆体化学物質を輸入。国内で加工し、米国などに密輸してきた。

トランプ氏はメキシコが麻薬カルテルの解体に失敗した場合、軍事行動を取ると公言している。両首脳はここ数カ月、安全保障問題、貿易、移民について話し合うため、何度か電話会談を行ってきた。

米国務省は2月、メキシコのシナロア・カルテルなど、中南米の8つの麻薬組織を外国テロ組織に指定した。

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