▽ウォン氏は1年前にシェンロン前首相から政権を引き継ぎ、先月議会(一院制、定数104)を解散した。
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シンガポールで3日、与党・人民行動党(PAP)とウォン(Lawrence Wong)首相の政策の是非を問う総選挙の投票が始まった。
最新の世論調査によると、PAPは前回選挙の得票率を上回る可能性が高い。
ウォン氏は1年前にシェンロン(Lee Hsien Loong)前首相から政権を引き継ぎ、先月議会(一院制、定数104)を解散した。
この選挙は1965年のシンガポール独立以前から同国を統治してきたPAPの人気を占うものである。
野党はPAPの強固な権力支配に挑戦し、前回選挙で僅かではあるが前例のない得票を獲得。今回はこれを上回る結果を出せるか注目が集まっている。
PAPは常に議席の9割を獲得してきたが、2020年の選挙では過去最低の得票率60.1%を記録。その原因はインフレと考えられている。
シンガポールは世界で最も生活費の高い国のひとつであり、生活費が有権者の最大の関心事になっている。最新の世論調査によると、市民の大半がインフレ対策の強化を求めている。
ウォン氏は昨年、アジアの金融ハブであるシンガポールの第4代首相に就任。続性と新しい時代、そして独自の方法でシンガポールを導くと誓った。
投票は現地時間午前8時に開始され、午後8時に締め切られる。
276万人の有権者はトランプ米政権による関税政策で世界経済が混乱する中、貿易に依存する同国が相互関税で大打撃を受けるのではないかと懸念している。
米国は昨年、シンガポールに対し28億ドルの貿易黒字を計上。ウォン氏は先月、米国による10%の一律関税に失望を表明した。
シンガポールは米国と自由貿易協定を締結している。