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▽最大野党・保守党は26日、カナダのカントリーミュージックが鳴り響く中、トロント北部の組合本部で集会を開いた。
カナダのカーニー首相(左)とトランプ米大統領(Getty Images)

カナダで28日、下院議会選挙(定数338)が行われる。トランプ(Donald Trump)米大統領の関税政策に反発するカーニー(Mark Carney)首相が政権を維持できるかどうかが焦点だ。

最大野党・保守党は26日、カナダのカントリーミュージックが鳴り響く中、トロント北部の組合本部で集会を開いた。

ポワリエーヴル(Pierre Poilievre)党首は「カナダを変えるために投票するのは誰だ!」と叫んだ。

ポワリエーヴル氏は1970年代へのノスタルジーを呼び起こし、現在いくつかの都市では何十年もかかる住宅ローンを7年で完済できると主張した。

ナノスが24日に公表した世論調査(回答1307人)によると、カーニー氏の与党・自由党の全国支持率は42.9%、保守党は39.3%、左派の新民主党(NDP)は7%であった。

トルドー前政権末期の自由党の支持率は23%、保守党は45%であったが、カーニー氏の就任後、逆転した。

しかし、ポワリエーヴル氏の市民生活を重視する姿勢は若者の共感を呼んでいるようだ。

ナノスの世論調査によると、18~34歳の有権者の49.3%が保守党を支持。自由党の30%に大差をつけている。

また全年齢層の男性を対象にした調査でも保守党が45.5%、自由党は36.7%であった。

35歳以下のカナダ人はトルドー政権下での約10年間の自由党支配からの変化を望んでいる。

若者たちは対米関係よりも家をどう買うか、生活費をどうするかが最大の関心事である。

カーニー氏は3月の就任以来、トルドー(Justin Trudeau)前首相の政策から距離を置いている。

公営カナダ放送協会(CBC)によると、自由党は最も人口の多いオンタリオ州とケベック州で保守党をリードしている。単独過半数を獲得できるかは微妙な情勢だ。

トランプ(Donald Trump)米大統領はカナダとメキシコに対する25%の関税について、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)対象の製品に関しては発効を延期。鉄鋼、アルミニウム、自動車に対する25%の関税は発効している。

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