▽詳細は明らかになっておらず、犯行声明を出した組織も確認されていない。
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アフリカ西部・ニジェールの国境地帯で正体不明の武装勢力が陸軍部隊に待ち伏せ攻撃を仕掛け、兵士12人が死亡した。軍政が26日、明らかにした。
それによると、事件はマリおよびブルキナファソの国境に近い集落で25日に発生。軍政は襲撃者を「テロリスト」と呼んだが、どのグループかは明言しなかった。
それ以上の詳細は明らかになっておらず、犯行声明を出した組織も確認されていない。
ニジェールは23年7月のクーデターでバズム(Mohamed Bazoum)大統領を追放して以来、西側諸国と距離を置いている。
軍政は旧宗主国フランスに部隊撤退を命じ、24年5月には米国との軍事協定を打ち切ると一方的に発表。米軍は24年9月に撤退を終えた。
それ以来、軍政は国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系組織への対応に苦慮してきた。
ニジェール、マリ、ブルキナの軍事政権はサヘル諸国連合(AES)を形成してロシアに接近。マリ軍政はロシアの民間軍事会社ワグネルと契約を結び、一般市民を巻き込みながら過激派を掃討している。
ニジェールでは先月、ISISに忠誠を誓う大サハラのイスラム国(ISGS)が集落を襲撃。住民44人を殺害した。
専門家によると、サヘル地域の治安は悪化の一途をたどっており、過去10数年で数万人が死亡または行方不明になったとみられる。