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▽米国中西部から南部の広い範囲ではこの週末に竜巻が発生。現地メディアは16日午後、これまで39人の死亡が確認されたと報じた。
2025年3月16日/米テキサス州ギレスピー郡、山火事により焼失した雑木林(AP通信)

米国南部オクラホマ州とテキサス州当局は16日、今後1週間は山火事の発生リスクが高い状態が続くとして、市民に警戒を呼びかけた。

米国中西部から南部の広い範囲ではこの週末に竜巻が発生。現地メディアは16日午後、これまで39人の死亡が確認されたと報じた。

オクラホマ州とテキサス州では竜巻だけでなく山火事も延焼中。消防によると、オクラホマ州では16日午後の時点で400棟以上の家屋や建造物が全焼し、約800平方キロメートルが焼失したという。

オクラホマ州知事室の報道官は声明で、「強風が山火事、雑木林火災を煽り、危機的状況に陥っている」と述べた。

山火事は強風に煽られ14日に州を横断した。オクラホマ州当局によると、被害の全容は明らかになっておらず、州全体で400棟以上の建物が全焼したという。

また同州当局はこの山火事により、4つの郡で4人の死亡を確認したと報告している。

テキサス州でも少なくとも2郡で山火事が延焼中。100平方キロメートル近くが焼失した。消防は鎮火率を40%と報告している。

オクラホマ州とテキサス州では今後数日暴風が続くと予想されている。テキサス州では強風による砂嵐が発生し、3人が自動車事故で死亡した。

国立気象局(NWS)はミズーリ州、アーカンソー州、ミシシッピ州、ルイジアナ州、イリノイ州、インディアナ州の6州で30以上の竜巻が発生したと報告している。

ミシシッピ州では少なくとも6人が死亡し、27人が負傷。行方が分からなくなっていた3人の生存が確認された。州内の23の郡が被害を報告し、12の郡が緊急要請を行っている。

トランプ(Donald Trump)大統領は16日、自身のソーシャルメディアに、「ホワイトハウスは中西部と南部に影響を及ぼしている竜巻と暴風雨を注視している」と書いた。

またトランプ氏は「アーカンソー州に州兵が派遣された」と明らかにした。

NWSは広い範囲に出している暴風警報を継続中。竜巻や雹(ひょう)に警戒するよう呼びかけている。

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