▽キューバはパンデミック以来、史上最悪の経済・エネルギー危機に直面しており、計画停電が常態化。1日数時間は当たり前、長い時は10時間を超える。
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中米キューバの国営電力会社は16日、首都ハバナの停電の大部分が復旧したと発表した。
それによると、ハバナ市内の顧客の3分の2への通電が完了したという。
停電は14日の午後8時頃に発生。ハバナ近郊の基幹変電所で不具合が起き、全国に波及したとされる。
電力会社は停電世帯数に言及せず、完全復旧の見込みも示していない。
現地メディアによると、ハバナ中心部の住宅地は16日夕方に通電。あちこちで明かりが灯り、歓声が上がったという。
キューバの発電所と送電網は老朽化し、稼働に苦慮している。さらに同盟国のベネズエラとロシア、メキシコからの石油輸入が減少した昨年、危機が拡大した。
昨年末のブラックアウトではハバナの中心部を除くほぼ全て地域で停電が発生。900万人以上が影響を受けたと推定されている。
キューバはパンデミック以来、史上最悪の経済・エネルギー危機に直面しており、計画停電が常態化。1日数時間は当たり前、長い時は10時間を超える。
14日の停電以来、ハバナの商業はほぼ麻痺し、ほとんどのレストランが営業を停止していた。
電力会社によると、2つの石油火力発電所が16日遅くまでに復旧し、発電を再開したという。
この結果、ハバナ以外の地域で発生した停電も半分以上が復旧したと伝えられている。
この規模の停電が発生したのは過去6カ月で4回目。