▽イラク国内の火力発電所のほとんどがイランからの天然ガスで稼働している。
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イラク首相府は12日、イラン産天然ガスの輸入に関して米国が保証している免除措置は撤回されておらず、現在も有効であると明らかにした。
首相府のアラエルディン(Farhad Alaaeldin)顧問は地元テレビ局のインタビューで、「イラン産ガスを購入する免除措置は維持されているが、電力購入の免除は取り消された」と語った。
それによると、イラク国内の火力発電所のほとんどがイランからの天然ガスで稼働しているという。
イラクで消費されている電力の43%はイラン産ガスで稼働する発電所が発電している。
米国務省は8日、イランに対する圧力キャンペーンの一環として、イラクがイランの電力を購入することを認める免除措置を取り消したと明らかにしていた。
アラエルディン氏はインタビューの中で、「米政府はイラクに対し、他の供給源から天然ガスを確保するよう促している」と語った。「米政府は輸入先を多様化するよう促しています。イランではなく、別の国から買えと...」
トランプ(Donald Trump)大統領は1期目を通じて実践してきたイランに対する厳しい経済制裁を再開する大統領令に署名。そして先月、イランの主要収入源である石油産業を標的とする制裁措置が発動した。
米エネルギー省の推計によると、イランの23年の石油輸出額は530億ドル、24年は540億ドルとなっている。24年の生産量は18年以来最高水準となった。
トランプ氏は最初の任期中、厳しい制裁を科し、イランの石油輸出をほぼゼロに追いやった。イランはバイデン政権下で制裁逃れに成功、輸出量は増加した。トランプ氏はこれを再びゼロにするつもりでいる。