▽この措置により、保護資格を持つ移民は母国に住んでいる家族をオーストリアに連れてくることができなくなる。
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オーストリア政府は12日、移民に対する家族再会の手続きを直ちに停止すると発表した。
シュトッカー(Christian Stocker)首相は記者会見で、「この措置は一時的なものであり、すでに国内にいる移民がよりよく統合されるようにするためのものだ」と述べた。
またシュトッカー氏は「オーストリアのキャパシティには限りがあり、だからこそこれ以上の過負荷を防ぐことにした」と強調した。
この措置により、保護資格を持つ移民は母国に住んでいる家族をオーストリアに連れてくることができなくなる。
先週発足した国民党(OVP)、社会民主党(SPO)、新オーストリア・自由フォーラム(NEOS)の3党連立政権は移民抑制を最重要課題のひとつとし、厳格な規則を導入すると明言していた。
政府の統計によると、昨年、移民の家族再会手続きでオーストリアに到着した移民は7762人、23年は9254人、その多くが未成年者であった。
庇護手続き中の移民や国外退去命令を受けた移民は家族を呼び寄せることができない。
首相府は12日の声明で、「最近の亡命希望者の多くはシリアとアフガニスタン移民であった」と明らかにした。