▽コロンビア内戦の犠牲者は45万人以上と推定されており、その大半が1985年~2018年の戦闘で死亡したとされる。
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コロンビア北部カタトゥンボと治安部隊と左翼ゲリラが衝突し、兵士1人が死亡、もう1人が負傷した。軍が20日、明らかにした。
それによると、治安部隊はパトロール任務中、コロンビア革命軍(FARC)の抵抗勢力とみられるゲリラと衝突、銃撃戦になったという。
兵士の死因は明らかになっていない。陸軍は声明で、「負傷した兵士は即席爆発装置(IED)の爆発に巻き込まれた」と述べたが。
また陸軍はゲリラの戦闘員も負傷したとしている。
カタトゥンボはベネズエラと国境を接し、先月初め頃から同国最大の左翼ゲリラ「民族解放軍(ELN)」とFARCの分派である左翼ゲリラ「FARC-EMC」との戦闘が激化。2週間で少なくとも80人が死亡、数万人が避難を余儀なくされた。
ELNは1960年代に学生、労働組合、神父らによって結成され、キューバ革命からインスピレーションを得たとされる。構成員数は約6000人と推定され、ベネズエラでも活動し、金鉱山での違法採掘、麻薬密売、誘拐などで利益を上げている。
政府はカタトゥンボに1万人規模の部隊を展開、ELNの支配地域を取り囲んでいる。
ELNはカタトゥンボの複数カ所でFARC-EMCと交戦中とみられる。両組織は何年も前からコカの葉の主要生産地であるカタトゥンボの支配権をめぐって争ってきた。
ペトロ(Gustavo Petro)大統領は先月、ELNとの和平交渉が決裂したと発表。翌日、カタトゥンボに非常事態宣言を出した。
地元メディアによると、カタトゥンボは麻薬密売、密輸、その他国境を越えた不法活動の要となっている。人口は約30万人、コロンビアのコカ生産の15%を占めている。
カタトゥンボの交戦地帯には無数の地雷やIED(即席爆発装置)が仕掛けられているため、陸軍でも簡単に近づくことはできない。