▽ディープシークは先月、高性能の生成人工知能(AI)R1をリリース。米国製AIに匹敵する性能をごくわずかなコストで実現したと主張している。
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韓国国内で中国の新興企業「DeepSeek(ディープシーク)」のアプリの新規ダウンロードができなくなった。個人情報保護委員会(PIPC)が17日、明らかにした。
韓国メディアによると、米アップルのApp Storeでは「ディープシークのアプリはお住まいの国や地域ではご利用いただけません」と表示されるほか、米グーグルのGooglePlayでも「サポートされていません」とのメッセージが表示される。
PIPCは記者会見で、「ディープシークが韓国の個人情報保護法に従って改善されれば、アプリのサービスは再開される」と述べた。
この措置は15日に導入され、アプリの新規ダウンロードをブロックすることを目的としているが、ディープシークのウェブサービスは利用可能である。
ディープシークは先月、高性能の生成人工知能(AI)R1をリリース。米国製AIに匹敵する性能をごくわずかなコストで実現したと主張している。
PIPCによると、ディープシークは韓国で法的代理人を任命し、同国のデータ保護法を遵守するという命令に応じなかったという。
フランス、イタリア、アイルランドなどもディープシークによる個人情報の利用を調査している。
台湾はこれが国家安全保障を脅かす可能性があるとして、公的機関および主要インフラ施設の職員による使用を禁じた。
イタリア当局は先月、ディープシークに対し、プライバシーポリシーに関する当局の懸念に対処できなかったとして、利用を制限した。
ディープシークは韓国当局の決定に関するコメントを出していない。
米AI開発企業オープンAIはディープシークの関係者が昨年、オープンAIから大量のデータを盗み出した疑いがあるとして調査している。
半導体調査会社セミアナリシスによると、ディープシークは米半導体大手エヌビディア製の半導体の購入に少なくとも5億ドルを投じており、サーバー費用などを加えると、総投資額は過去4年で約26億ドルにのぼるという。
ディープシークはその開発費用について、560万ドルだったと主張している。