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▽アフリカ第3位の金産出国であるマリではこのような事故が相次いでいる。
アフリカ西部・マリの金鉱(Getty Images/AFP通信)

アフリカ西部・マリの東部にある金鉱で崩落があり、少なくとも42人が死亡、多数の負傷者が出ている。国営テレビが16日に報じた。

それによると、事故は東部郊外の集落近くにある金鉱で15日遅くに発生。国営テレビは軍政当局者の話しとして、「42人の死亡を確認し、大勢が負傷した」と伝えている。

AP通信の取材に応じた地元当局者は「中国人が管理していた近郊で地滑りが起き、大勢が生き埋めになった」と語った。

それ以上の詳細は明らかになっていない。この金鉱が当局の許可を得て運営していたかも不明である。

アフリカ第3位の金産出国であるマリではこのような事故が相次いでいる。特に遠隔地の無許可鉱山では安全対策が無視され、死者が出ても報告されないことが多い。

南部クリコロ州の金鉱山では1月29日に土砂崩れが発生し、3人の子供を含む少なくとも13人の労働者が死亡した。

24年1月には首都バマコに近い南西部の無許可金鉱山で崩落があり、70人以上が死亡したと報告されている。

マリ北部では無許可の金鉱山がサヘル地域に拠点を置くイスラム過激派の資金源になっているとみられ、懸念が高まっている。

世界銀行によると、マリの貿易輸出に占める金の割合は80%を超え、人口の10%以上にあたる200万人以上が鉱業部門で働いている。

アフリカ西部でこのような無許可鉱山は珍しくなく、特に軍事政権の支配下に置かれる国では多くの子供や女性が砂金集めで生計を立てている。

無許可鉱山に安全対策という概念はなく、職人たちは好きな場所で好きなように砂金を探す。

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