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▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は8日午前の時点で4万8181人、負傷者は11万1638人となっている。
2025年2月8日/パレスチナ自治区、ガザ地区、捕虜交換により釈放された受刑者を出迎える人々(ロイター通信)

イスラエルとパレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスが8日、停戦協定に基づき、5回目の捕虜交換を行った。

ハマスはイスラエル国籍の捕虜3人を解放。イスラエルはこれを受け、183人のパレスチナ人を釈放した。

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、釈放後、7人のパレスチナ人が治療を受けるために病院に移送されたという。容体は明らかになっていない。

米国務省は8日、6億6000万ドル相当の空対地ミサイル「ヘルファイア」を含む67億5000万ドル相当の兵器や装備品などをイスラエルに売却することを承認した。

ガザ停戦は1月19日に発効。それ以来、地区内でイスラエル軍の大規模攻撃は確認されていないが、散発的な発砲が何件が報告されている。

多くの市民が瓦礫の山と化した自宅に戻り、家族の遺品や使えそうな家具を探している。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は8日午前の時点で4万8181人、負傷者は11万1638人となっている。

多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万~1万2000人と推定されている。

イスラエルのメディアによると、イスラエル軍は8日午後、ガザ地区の南北を隔てるネツァリム回廊からの撤退を開始したという。

この回廊から撤退した部隊は国境付近に再配置される見通し。地元紙ハーレツはこの撤退について、「ガザ地区北部からの完全撤退を意味する」と報じている。

停戦合意により、イスラエル軍はネツァリム回廊から完全に撤退し、南部と北部間の自由な往来を認めることになっている。

ネツァリム回廊には1972年から2005年までイスラエルの入植地があった。

停戦協定の概要
▽第1段階の停戦は1月19日(日)に発効。6週間続く予定。

▽ハマス側はパレスチナ人捕虜と引き換えに、33人のイスラエル人捕虜を段階的に解放する。

▽イスラエル軍は停戦の第1段階として、ガザ境界の700メートル地点まで撤退する。

▽イスラエルは終身刑250人を含む約2000人のパレスチナ人受刑者を段階的に釈放する。

▽イスラエルはガザ地区内で負傷した人々が治療を受けるために移動することを許可する。

▽イスラエルは停戦開始から7日後にガザ南部とエジプトを結ぶラファ国境検問所を開放する。

▽イスラエル軍はガザとエジプトの境界フィラデルフィ回廊からの撤退を開始し、第2段階で完全に撤退する。

▽停戦の第1段階中、毎日600台の援助トラックをガザ地区に送り、食料や医薬品などを難民キャンプなどに届ける。

▽恒久的な和平に向けた同盟国による間接協議は第1、2段階中継続される。

▽ハマスは残りのイスラエル人捕虜を第2段階以降に解放する。

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