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▽このデモは各地の学生ユニオンが主催。多くの学生が講義をボイコットし、政府に説明を求めるため、デモに参加している。
2025年1月10日/セルビア、首都ベオグラード、政府与党に抗議するデモ(AP通信)

セルビアの各都市で10日、北部ノビサドの駅天井崩落事故に抗議するデモ行進や集会が行われ、数千人が政府与党に抗議した。

このデモは各地の学生ユニオンが主催。多くの学生が講義をボイコットし、政府に説明を求めるため、デモに参加している。

この結果、国内の大学の大半が閉鎖される事態となった。

この事故はノビサド市中心部の鉄道駅の入り口で昨年11月1日に発生。コンクリート製の天井が突然崩落し、6歳の少女を含む15人が死亡、2人が重傷を負った。

首都ベオグラードでは市中心部の高速道路などにデモ隊が押し寄せ、交通を遮断。複数カ所で渋滞が発生した。

主催者などで構成される2000人ほどの集団は市中心部の裁判所前に集まり、行進を開始した。

この抗議デモはブチッチ(Aleksandar Vucic)大統領に難題を突きつけている。大学は1カ月以上閉鎖されたままだ。一部の学生たちは学部内でキャンプをしている。

10日の封鎖は1時間ほど続き、市中心部に架かる橋の交通もストップした。

検察は昨年末、ベシッチ(Goran Vesic)前建設相を含む13人を起訴した。13人は公共の安全に対する重大な犯罪行為と公共工事で不誠実な対応をした罪に問われている。有罪が確定すれば、12年以下の懲役刑に処される可能性がある。

学生たちは事故発生時刻の午前11時52分にほぼ毎日、ベオグラード市内の道路上で犠牲者に黙とうを捧げている。

デモが本格化した直後、警察が学生たちを排除したため、全国の学生ユニオンが一斉に行動を開始。大学閉鎖に発展した。

ブチッチ氏は学生ユニオンが外国勢力から支援を受けていると主張している。政府系メディアも学生ユニオンを「犯罪者の巣窟」と評し、その一部が外国の諜報機関で働いていると主張。何人かの学生の個人情報を公表した。

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