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▽疾病対策センター(CDC)は先月、この男性が意識不明の重体になっていると明らかにしていた。
鳥インフルエンザのサンプル(Getty Images)

ルイジアナ州の保健当局は6日、鳥インフルエンザH5N1型に感染し、病院で治療を受けていた65歳男性が亡くなったと明らかにした。

米国内で鳥インフルによる死者が報告されたのは初めて。

疾病対策センター(CDC)は先月、この男性が意識不明の重体になっていると明らかにしていた。

ルイジアナ州保健局の広報担当者は当時、ABCニュースのインタビューで、「患者は基礎疾患があり、鳥インフル感染に関連した重度の呼吸器疾患にかかり、危篤状態である」と述べていた。

鳥インフルは主に野鳥が持ち込むものであり、そのフンや唾液に触れた家禽が感染し、広がる。

ヒトへの感染は稀。感染したニワトリなどを扱う際には徹底した防疫対策が求められる。

H5N1型は近年、牛、犬、猫、アシカ、ホッキョクグマに至るまで、多くの動物から検出されるようになった。ヒトからヒトへの感染は報告されていない。

この男性はルイジアナ州で確認された唯一の感染者であった。

米国では昨年4月にテキサス州で乳牛からヒトへの感染が初めて確認されて以来、感染者が急増している。

CDCによると、24年から今年にかけて、全国で確認された鳥インフル患者は66人になった。カリフォルニア州が最も多く、36人が感染している。

カリフォルニア州マリン郡では生乳を飲んだ子供が鳥インフルに感染した可能性があるとして、CDCが調査している。

CDCは鳥インフルがヒトからヒトに感染したケースは確認されていないとして、公衆衛生上のリスクは低いとしている。

その主な症状は喉の痛み、咳、発熱、鼻水や鼻づまり、頭痛、筋肉痛や体の痛み、疲労感、息切れなど。一般的でない症状としては吐き気、嘔吐、下痢、痙攣などがある。

CDCによると、感染しても症状が全く出ない人もいる。インフルエンザのような症状から、肺炎のような重い症状まで様々とのこと。

患者のほとんどが牛や鳥に触れ感染している。CDCによると、今回亡くなった男性以外は全員軽症で、抗ウイルス薬の投与で全員回復したという。

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