▽今年8月以降にパートナーに殺害された女性は100人に達した。
2024年12月10日/ケニア、首都ナイロビ、ジェンダーに基づく暴力に抗議するデモ(AP通信)

アフリカ東部・ケニアジェンダーに基づく暴力やフェミサイド(女性殺害)が急増している。

政府の記録によると、2023年9月以降、7100件以上の暴力事件が報告されている。今年8月以降にパートナーに殺害された女性は100人に達した。

この暴力は国民の怒りに火をつけ、2週間前には首都ナイロビで正義を求める抗議デモが行われた。警察はデモ隊に催涙ガスを浴びせ、人権団体から批判を浴びた。

内務省は23日、首都圏のジェンダーに基づく暴力事件が過去最多を更新したと明らかした。

それによると、8月以降に発生した殺人事件の捜査はほぼ完了し、公判中か裁判を待っている状態だという。

人権団体は公になっていない暴力、性的暴行や虐待は年間数万件にのぼると推定している。特に低所得者層や貧困層が多く住む地域ではレイプや虐待が横行し、10歳に満たない児童が犠牲になることも珍しくないという。

人権団体によると、ケニアの女性の3人に1人が18歳になる前に性的暴行を受け、既婚女性の38%が身体的虐待を受けているという。

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