▽同国は2017年、地上と地下での金属採掘を禁止した。
2024年12月23日/エルサルバドル、金採掘禁止令の維持を求める集会(AP通信)

中米エルサルバドルの議会が23日、金属採掘を解禁する法案を可決した。

ブケレ(Nayib Bukele)大統領は先月末、7年前に施行された採掘禁止令を解除する用意があると表明。「金にはこの国を変える力がある」と述べていた。

同国は2017年、地上と地下での金属採掘を禁止した。ローマカトリック教会を含む多くの団体や労働組合も水資源を水銀から守るために禁止を支持した。

ブケレ氏が提案した法案は自然保護区と影響を受けやすい流域を除き、あらゆる場所での採掘を許可するものである。ブケレ氏の承認を得て施行される見通しだ。

金採掘における有毒な水銀の使用は禁止される。さらに、民間企業が鉱山を開設する際には政府と連携して行うことが義務づけられる。

環境保護団体とカトリック教会は生態系にダメージを与える可能性があるとして採掘再開に反対しているが、ブケレは今年初め、この主張を「馬鹿げている」と一蹴した。

2017年時点で金と銀の鉱床が確認されていたものの、大規模な金属採掘は行われていなかった。金の埋蔵量は不明である。

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