◎絶滅危惧種に指定されているスマトラゾウのモリー(45歳、メス)は16日午後、バリ動物園の敷地外にある施設に移動する途中、川に流された。
インドネシア・バリ島の動物園で暮らしていたゾウが増水した川に流され、その後、死んでいるが発見された。現地メディアが17日に報じた。
それによると、絶滅危惧種に指定されているスマトラゾウのモリー(45歳、メス)は16日午後、バリ動物園の敷地外にある施設に移動する途中、川に流されたという。
1頭目のゾウは通り慣れた川を渡りきったものの、モリーが川に入ると急激に水位が上昇。モリーは身動きが取れなくなり、流された。
バリ動物園の職員にケガはなかった。
同園や森林環境省の職員などがモリーを捜索し、翌日朝、数キロ先の下流でモリーの死骸が見つかった。
同園は声明で、「私たちは大切な家族であるモリーを失ったことにショックを受け、悲嘆に暮れている」と述べた。
スマトラゾウは絶滅の危機に瀕しており、スマトラ島の個体数は700頭を下回っている。