◎警察は先月末、2022年の大統領選挙の結果を覆すためにクーデターを企てた疑いで、ボルソナロ氏ら37人の起訴を求める捜査報告書を最高裁判所に提出していた。
ブラジル連邦警察は14日、クーデター計画疑惑の捜査に関連して、ボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領の側近であるブラガネット(Walter Braga Netto)元国防相を逮捕した。
警察は先月末、2022年の大統領選挙の結果を覆すためにクーデターを企てた疑いで、ボルソナロ氏ら37人の起訴を求める捜査報告書を最高裁判所に提出していた。
検察はまだブラガネットを起訴していない。
警察は声明で、「当局は捜査妨害の疑いでブラガネットを逮捕した」と述べている。それによると、最高裁のジモラエス(Alexandre de Moraes)判事が逮捕を許可したという。
TVグローボは最高裁の声明を引用し、「捜査当局は司法取引にサインしたボルソナロ氏の側近であるブラガネットが関係者が当局に何を話しているかを探ろうとしたという証拠を確認したため、拘束を許可した」と伝えている。
警察はこれに基づき、ブラガネットとその側近の捜索・押収・逮捕令状を執行した。
ブラガネットは2020~21年までボルソナロ氏の首席補佐官、21~22年まで国防相を務めた。
ボルソナロ氏の支持者たちは23年1月8日、ルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領の就任に抗議し、連邦議会、最高裁、大統領府に押し入った。
暴徒たちは機動隊のバリケードを飛び越え、屋根によじ登り、窓を割り、室内を荒らしまわった。
ボルソナロ氏は最後まで選挙結果を認めず、ルラ氏の就任式にも出席しなかった