◎クルーズLLCは2013年に設立され、2015年にカリフォルニア州で自動運転車のテストを開始。GMはその1年後に同社を買収した。
米自動車大手ゼネラル・モーターズの無人タクシー(Getty Images)

自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は10日、無人タクシーサービス「クルーズ(Cruise)」への資金提供を終了すると発表した。

同社は今後、先進運転支援システムの開発に重点を移し、完全自律走行車への道をさらに進めるとしている。

同社のバーラ(Mary Barra)CEOはこの決定の要因として、「無人タクシー市場の競争が激化していることに加え、事業を拡大するためにはかなりの時間とリソースが必要である」ことを挙げている。

またバーラ氏は「クルーズは今後もGMの強力なブランド、規模、製造力と組み合わされた交通の未来における弊社のビジョンの推進に役立つだろう」と述べた。

クルーズLLCは2013年に設立され、2015年にカリフォルニア州で自動運転車のテストを開始。GMはその1年後に同社を買収した。

その後、GMは開発に数十億ドルを投資し、ホンダと協力して技術を進化させた。

2021年、カリフォルニア州自動車局はクルーズに無人タクシーの許可を与え、その多くがサンフランシスコで運行された。その1年後、クルーズはアリゾナ州とテキサス州でも運行を開始した。

しかし、カリフォルニア州陸運局は2023年10月、クルーズによる人身事故を受け、許可を一時停止。道路交通安全局(NHTSA)はこの事故を受け、クルーズに対する調査を開始した。

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