◎ケニアを含むアフリカ諸国ではジェンダーに基づく暴力が蔓延している。
2024年12月10日/ケニア、首都ナイロビ、ジェンダーに基づく暴力に抗議するデモ(AP通信)

アフリカ東部・ケニアの首都ナイロビで10日、ジェンダーに基づく暴力やフェミサイド(女性殺害)に抗議するデモが行われ、数百人がシュプレヒコールを上げた。

現地メディアによると、警察がデモ隊に催涙ガスを浴びせ、数十人を逮捕したという。

デモ隊は「フェミサイドを止めろ」と唱え、ナイロビ市内の公園で警察と対峙した。報道によると、警察官に殴られるなどして、数人が病院に搬送されたという。

デモに参加した女性はAP通信の取材に対し、「警察官に首を殴られ、退去しないと殺すと脅された」と語った。

SNSには「フェミサイドに抗議するデモ中に複数の女性が暴行を受けた」という投稿が多数寄せられた。

ケニアを含むアフリカ諸国ではジェンダーに基づく暴力が蔓延している。ケニア警察によると、8~10月の間に国内で殺害された女性は97人に上るという。

ルト(William Ruto)大統領は先月、女性議会議員たちとの会合後、フェミサイドをなくすためのキャンペーンに多くの予算を計上すると約束した。

国連が11月に公表した統計によると、アフリカ諸国におけるフェミサイドの発生率は世界で最も高いという。

ケニアでは11月25日の「女性に対する暴力撤廃の国際デー」以来、各地で反フェミサイド抗議デモが行われている。

ケニア警察は11月25日の抗議デモ時にも一部の暴徒に催涙ガスを浴びせた。

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