◎デモ隊はインド北東部トリプラ州にあるバングラの高等弁務官事務所が襲撃を受けたこと、そして、西ベンガル州コルカタでバングラの国旗が踏みつけられたことに抗議した。
バングラデシュの3つの青年・学生団体のメンバー数千人が8日、首都ダッカにあるインドの高等弁務官事務所に向かって行進し、インド国内におけるバングラ外交使節団への襲撃とバングラ国旗の冒涜疑惑を糾弾した。
インドのミスリ(Vikram Misri)外相は9日にダッカを訪問する予定だ。
前首相のハシナ(Sheikh Hasina Wajed)氏が8月にインドに亡命して以来、インドの高官がバングラを訪問するのは初めて。
ダッカのデモ隊はインド北東部トリプラ州にあるバングラの高等弁務官事務所が襲撃を受けたこと、そして、西ベンガル州コルカタでバングラの国旗が踏みつけられたことに抗議した。
トリプラ州の事務所襲撃にはヒンズー教徒が関与しているとみられる。バングラはイスラム教徒が、インドはヒンズー教徒が多数派である。
インド政府は事務所襲撃を非難し、関与した者を追及するとしている。バングラ外務省は駐インド大使を召還し、正式に抗議した。
8日のデモはバングラデシュ民族主義党(BNP)が主催し、3つの青年・学生団体のメンバーが参加。ダッカのインド高等弁務官事務所に向かって行進し、警察は有刺鉄線を設置して接近を阻止した。
デモ隊のリーダーはその後、高等弁務官事務所に書簡を提出した。