◎約200人の倉庫労働者とドライバーが「メイク・アマゾン・ペイ・デイ・オブ・レジスタンス」の旗を掲げてニューデリー市内を行進した。
2024年11月29日/インド、首都ニューデリー、小売り大手アマゾン・ドットコムの従業員による抗議デモ(AP通信)

インドの首都ニューデリーで29日、小売り大手アマゾン・ドットコムの従業員がブラックフライデー・ストライキを開始し、会社に賃上げと労働環境の改善を要求した。

約200人の倉庫労働者とドライバーが「メイク・アマゾン・ペイ・デイ・オブ・レジスタンス」の旗を掲げてニューデリー市内を行進した。

デモ隊はアマゾンが労働者を搾取し、奴隷のように扱っていると非難した。

スイスに拠点を置く世界的な労働組合であるプログレッシブ・インターナショナル(PI)によると、アマゾンの従業員は29日から米国、ドイツ、イギリス、日本、ブラジルの主要都市を含む20カ国で「労働虐待、環境破壊、民主主義への脅威」に対して抗議するストを計画しているという。

組合員や従業員たちは賃上げ、労働環境の改善、組合結成などを要求している。

ニューデリーのデモに参加したアマゾン倉庫で働く男性はAP通信の取材に対し、「私の月給は1万ルピー(約1万7700円)しかなく、少なくとも2万5000ルピー(4万4200円)まで引き上げてほしいと会社に要求している」と語った。

また男性は「倉庫の中で1日10時間以上働くのは相当厳しく、上司を含むほぼすべて同僚が低賃金に頭を抱え、辞める人が後を絶たない」と嘆いた。

ニューデリー・アマゾン労組の委員長は政府に対し、「最低賃金を引き上げ、アマゾンを含む大企業にプレッシャーをかけてほしい」と訴えた。

アマゾンは声明で、「インドの従業員たちは意図的に誤解を招く、虚偽の情報を発信している」と非難した。「当社の施設は業界トップであり、従業員に平均以上の賃金、快適な労働環境、特別に設計されたインフラを提供しています...」

今年で5回目となるアマゾンストは年末の忙しい週末を狙い、「世界中のアマゾン経営陣に説明責任を果たさせる」ことを目的としている。

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