◎米国はシリア東部に約900人、隣国イラクに2500人の兵士を駐留させ、2014年に両国を席巻し、多数の犠牲者を出したイスラム国(ISIS)の復活を阻止している。
米空軍のF15EX戦闘機(Getty Images)

中央軍(CENTCOM)が12日、イランの支援を受けるシリアの武装勢力拠点を空爆したと明らかにした。

CENTCOMは12日未明の声明で、「この空爆はシリアで活動する米兵に対する無謀な攻撃に対応するものであり、武装勢力に明確なメッセージを送った」と述べた。

またCENTCOMは「この地域における米軍と連合軍に対する攻撃は容認されない」と強調した。

米国はシリア東部に約900人、隣国イラクに2500人の兵士を駐留させ、2014年に両国を席巻し、多数の犠牲者を出したイスラム国(ISIS)の復活を阻止している。

CENTCOMはクルド人自治区民兵組織「シリア民主軍(SDF)」などと共に、シリア東部や中部のISIS拠点を何度も空爆してきた。

CENTCOMによると、イランの支援を受けるグループによる過去24時間の攻撃で、米軍関係者に負傷者は出ていないという。

CENTCOMは武装勢力の詳細、空爆した場所、死傷者の有無を明らかにしていない。

イギリスNGOシリア人権監視団は11日、連合軍の戦闘機がシリア南部デイル・エズゾルの拠点を空爆し、イランの支援を受けるグループのシリア人メンバー4人が死亡、10人が重傷を負ったと報告した。

CENTCOMは先月末、シリア中部の砂漠地帯にあるISISのキャンプを空爆し、戦闘員35人を殺害した。

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