◎政府はインスタグラム、フェイスブック、X(旧ツイッター)、ティックトックなどの16歳未満の利用を禁じる法案を18日から始まる特別国会の会期中に提出する予定だ。
スマートフォンを操作する小学生(Getty Images)

オーストラリアの各州政府は8日、16歳未満のソーシャルメディア利用を禁止する政府の計画を全会一致で支持した。

6つの州と2つの準州政府はアルバニージー(Anthony Albanese)首相とのオンライン会議で世界初の取り組みについて協議した。

政府はインスタグラム、フェイスブック、X(旧ツイッター)、ティックトックなどの16歳未満の利用を禁じる法案を18日から始まる特別国会の会期中に提出する予定だ。成立した場合、12カ月に施行される。

アルバニージー氏は記者団に対し、「SNSはオーストラリアの若者たちに危害を及ぼしている」と語った。

またアルバニージー氏は「全州首相が若者の安全とメンタルを最優先すべきという政府の方針を支持してくれたことを嬉しく思う」と述べた。

政府と自治体は年齢制限の範囲や対象となるSNSについて何カ月も議論してきた。

タスマニア州は14歳未満を希望していたが、全国統一の観点から16歳未満で合意した。

この法案は2週間以内に国会に提出され、1年後に施行される。各プラットフォームは1年以内に16歳未満の子供の利用を防ぐ対策を導入しなければならない。

主要野党も16歳未満という年齢制限を概ね支持しており、法案に賛成すると示唆している。少数政党の緑の党は反対を表明した。

テクノロジーと児童福祉に関連する分野を専門とする140人以上の有識者は先月、アルバニージー氏に宛てた公開書簡で年齢制限に反対した。

多くの国がSNS上の偽情報、詐欺、性犯罪、ヘイトクライムなどから国民を守るために頭を悩ませている。

この法律が施行された場合、各プラットフォームは制限に違反すると罰則を受けるが、利用者と保護者は対象外である。

一部の専門家は子供たちがSNS上の有益な情報にアクセスできなくなる恐れがあると警告している。

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