◎警察は今年、これまでに506人の容疑者を逮捕もしくは補導。そのうち411人が10~19歳であった。
韓国政府は6日、人工知能(AI)が生成したディープフェイクポルノ画像を取り締まるタスクフォースを設置した。
このタスクフォースは刑法改正に向けた協議を主導したり、覆面捜査官を投入してSNSをチェックするなど、様々な取り組みを行うとしている。
同国では8月、ポルノ画像の被害者がいる学校のリストがSNSで拡散。それ以来、個人の写真を悪用したディープフェイクポルノ画像に対する懸念が急速に高まっている。
恐怖を感じた多く女性がインスタグラムやフェイスブックなどのSNSアカウントから自身の写真や動画を削除。ディープフェイクポルノへの対策強化を求める集会を開く人もいた。
尹錫悦(Yoon Suk-yeol)大統領はこの事態を受け、ディープフェイクコンテンツの実態を調査し、デジタル性犯罪を根絶せよと当局に命じた。
警察は現在、7ヶ月間の特別取り締まりを行っている。
タスクフォースは声明で、「政府当局者はディープフェイクポルノ関連犯罪に関与した加害者への処罰を強化するため、法改正について国会議員らと協議を進めている」と述べた。
最近改正された刑法はディープフェイクポルノを見たり所持したりする行為を違法とし、3年以下の懲役に処するとしている。
またディープフェイクポルノコンテンツを制作・頒布した者に対する最高刑は懲役5年から7年に引き上げられた。
警察は今年、これまでに506人の容疑者を逮捕もしくは補導。そのうち411人が10~19歳であった。
タスクフォースは被害者が成人である場合でも、ネット上での覆面捜査を推進するとしている。現在、法律が被害者と認めているのは未成年者のみである。
政府はディープフェイクポルノで得た利益を当局が没収できるようにする刑法改正も準備している。