◎ケイマン諸島、キューバ西部と首都ハバナにハリケーン警報が発令中だ。
熱帯低気圧ラファエルがカリブ海北西部の英領ケイマン諸島付近でカテゴリー1のハリケーンに勢力を強め、キューバに上陸する見込みである。
米国立ハリケーンセンター (NHC)は5日、ラファエルがケイマン諸島近海で勢力を強め、ゆっくりとした速度でキューバに上陸する恐れがあると警告した。
<ハリケーンの勢力>
▽カテゴリー1:風速 33~44(m/s)
▽カテゴリー2:風速 43~49(m/s)
▽カテゴリー3:風速 50~58(m/s)
▽カテゴリー4:風速 58~70(m/s)
▽カテゴリー5:風速 70~(m/s)
ラファエルは5日午後の時点でジャマイカの南西約115キロに位置し、時速20キロで西北西に進んでいる。
NHCによると、5日午後時点の最大風速は25メートル。
ラファエルは5日の夕方までにジャマイカの西方沖を通過し、その後、ケイマン諸島に近づく見込み。6日にはカテゴリー1のハリケーンとしてキューバ西部に上陸する可能性がある。最大風速は40メートルと予想されている。
キューバでは現在、経済・エネルギー危機により計画停電が常態化。1日数時間は当たり前、長い時は8時間を超える。
さらに食料不足とインフレが危機に拍車をかけ、コロナ禍以来、数十万人が国外に逃亡。その大半が米国を目指している。
キューバ東部では2週間前に上陸したハリケーン・オスカーの復旧作業が続いている。このハリケーンでは少なくとも6人が死亡、全土で停電が発生した。
ケイマン諸島、キューバ西部と首都ハバナにハリケーン警報が発令中だ。