アルセ大統領の支持者とモラレス元大統領の支持者による衝突は各地で続いている。
2024年11月1日/.ボリビア、中部コチャバンバ県、治安部隊に石を投げるモラレス元大統領の支持者(AP通信)

南米ボリビアエボ・モラレス(Evo Morales)元大統領の支持者が200人以上の軍兵士を人質に取った。同国政府が2日、明らかにした。

それによると、拘束されたのは非正規の兵士約200人。モラレス氏の支持者に武器や弾薬を奪われたという。

アルセ(Luis Arce)大統領は前日、モラレス氏の支持者が3つの軍部隊を支配下に置いたと明らかにしていた。

地元メディアによると、支持者たちは中部コチャバンバ県のチャパレ地方にある軍の兵舎を占拠したとみられる。

アルセ氏の支持者とモラレス氏の支持者による衝突は各地で続いている。

モラレス氏は在職中に大統領の任期上限を廃止し、2019年の選挙で4選を決めたものの、紆余曲折の末、辞任。この際、治安当局によるデモの取り締まりで34人が死亡した。

この衝突は検察当局が先月、モラレス氏が2016年に15歳の少女との間に子供をもうけたという告発について捜査を開始した後、激化した。

検察は少女が強姦された可能性があるとみて捜査しているが、モラレス氏は法廷での証言を拒否している。

モラレス氏は逮捕状が出る可能性があると報道されて以来、チャパレに潜伏しているとみられる。

モラレス氏に忠誠を誓う支持者たちは警察や軍の兵舎を占拠すると脅し、捜査を打ち切るよう要求している。

外務省は声明で、「すべての団体との対話に前向きである」としながらも、「その団体が憲法や法律に関心を持たず、前大統領の個人的な利益や選挙での利益を追求する限り、対話は成立しない」と警告した。

治安部隊と支持者による先週の衝突では警察官30人が負傷し、50人以上のデモ参加者が逮捕された。

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