◎ナイジェリア北中部ではボコ・ハラムを含む多くの武装勢力が活動しており、テロや誘拐事件が多発している。
ナイジェリア軍が西アフリカ最大のイスラム過激派「ボコ・ハラム」の一派である「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」を含むテロ組織の複数の拠点を摘発し、140人を殺害した。現地メディアが24日に報じた。
陸軍の報道官によると、この作戦は北東部ボルノ州を含む複数の地域で決行されたという。
報道官は声明で、「摘発に抵抗したテロリスト140人を無力化し、135人を逮捕。身代金目的で誘拐された市民76人を救出した」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
ナイジェリア北中部ではボコ・ハラムを含む多くの武装勢力が活動しており、テロや誘拐事件が多発している。
ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、戦闘員の数は数万人と推定されている。
ボコ・ハラムと政府は戦争状態にあり、その一派であるISWAPも主に北部地域で攻勢を強めている。
ボコ・ハラムと国軍による2009年以降の戦闘で死亡した民間人は3万5000~4万人。260万人以上が避難生活を余儀なくされている。
これらのテロ組織、武装勢力、ギャングは身代金目的で学生や女性を誘拐する。北部の農村部や治安部隊が少ない地域が標的になることが多い。