◎事件は首都マプト市内で18日深夜に発生。市民社会組織PODEMOSの大統領候補の弁護士と同党の報道官が待ち伏せ攻撃に遭い、射殺された。
2024年10月9日/モザンビーク、首都マプトの投票所前(AP通信)

アフリカ南東部・モザンビークで野党政治家の弁護士ら2人が正体不明の武装集団に殺害された。警察が19日、明らかにした。

同国では9日に大統領選が行われ、開票作業が続いている。

警察によると、事件は首都マプト市内で18日深夜に発生。市民社会組織PODEMOSの大統領候補の弁護士と同党の報道官が待ち伏せ攻撃に遭い、射殺されたという。

武装集団は2台の車に乗って現場から逃走。警察が行方を追っている。

選挙管理委員会によると、与党・モザンビーク解放戦線(FRELIMO)のシャポ(Daniel Chapo)候補の勝利は確実。来週、最終結果が公表される予定だ。

野党・モザンビーク民族抵抗運動(RENAMO)やPODEMOSは選挙結果に異議を唱え、裁判に打って出ると表明している。

PODEMOSは声明で、大統領候補の弁護士と報道官が車で移動中、武装集団に撃たれ死亡したと明らかにした。

それによると、同じ車に乗っていた女性が負傷し、病院で治療を受けているという。

PODEMOSは声明の中で、「この襲撃は選挙の公正さや正義が欠如していることを示す証拠である」と述べ、与党FRELIMOが関与していると示唆した。

警察の報道官は記者会見で、「被害者たちは地元のバーから車で移動する際、尾行されたようだ」と語った。

大統領府は声明で、「ニュシ(Filipe Nyusi)大統領は野党関係者の襲撃を糾弾し、事件の全容を解明するよう関係閣僚に命じた」と述べた。

FRELIMOは1975年のポルトガルからの独立以来、政権を握っている。

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