◎キューバは史上最悪の経済・エネルギー危機に直面しており、停電が常態化。1日数時間は当たり前、長い時は8時間を超える。
2024年10月18日/キューバ、首都ハバナの小売店(Getty Images/AFP通信)

中米キューバの電力網がオフラインになり、全土で停電が発生した。当局が18日午後、明らかにした。

それによると、18日の正午前に主要発電所でトラブルが発生し、送電網がクラッシュしたという。

原因は不明。国営電力会社が調査中とのこと。

大統領府の報道官は声明で、「完全復旧までの時間は未定だが、可能な限り早く系統を復活させるよう努力している」と述べた。

共産党のディアスカネル(Miguel Díaz-Canel)大統領はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「電力復旧まで不眠不休で働く。休む暇などない」と書き込んだ。

またディアスカネル氏は国民に団結を呼びかけ、偽情報に惑わされないよう促した。「皆の力を結集してこの問題に対処するのです。ファイト!」

ロイター通信によると、政府は行政サービスを全て停止。学校は20日まで休校となった。

キューバは史上最悪の経済・エネルギー危機に直面しており、停電が常態化。1日数時間は当たり前、長い時は8時間を超える。

さらに食料不足とインフレが危機に拍車をかけ、数十万人が国外に逃亡。その大半が米国を目指している。

ロイターによると、一部地域で17日に発生した停電は復旧することなく、18日のブラックアウトに発展した。

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