◎ナイジェリアでは石油タンクローリーが絡む事故が多発している。
2024年10月16日/ナイジェリア、北部ジガワ州、事故を起こした石油タンクローリー(AP通信)

ナイジェリア北部ジガワ州で石油タンクローリーが爆発・炎上し、少なくとも147人が死亡した。地元当局が16日、明らかにした。

警察によると、現場は同州北西部の幹線道路。タンクローリーは15日の23時30分頃に事故を起こしたという。

事故を目撃した人々がタンクローリーの周りに集まり、漏れた燃料を集め始めた。

ジガワ州警察の報道官は記者会見で、「タンクローリーは消防と警察が到着する前に爆発し、多くの野次馬が巻き込まれた」と述べた。

SNSで共有された動画には横転したタンクローリーから炎と黒煙が上がり、人々が逃げ惑う様子が映っていた。

消防が消火にあたり、数時間後に鎮火。これまでに147人の死亡が確認された。

警察によると、タンクローリーは北東部のヨベ州に向かっていたという。運転手の安否は不明。

報道官は記者団に対し、「連邦警察は事故を起こしたタンクローリーに近づかないよう何度も呼びかけてきたが、またこのような事故が起きてしまった」と語った。

地元メディアによると、少なくとも数十人の遺体が近くの空き地に埋葬されたという。

ナイジェリアではタンクローリーが絡む事故が多発している。

ナイジェリアは世界で最も交通事故の多い国のひとつであり、毎年推定5万~6万人が死亡している。その原因の大半が無謀運転とルール無視だ。

同国には貨物を輸送する鉄道システムがないため、その多くをトラックで輸送している。

警察によると、タンクローリーが絡む事故は2020年だけでも1531件発生し、535人が死亡、1142人が負傷したという。

中部ナイジャ州で先月発生したタンクローリーの爆発事故では少なくとも48人が死亡した。

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