◎ガチャグア副大統領は6月の反政府デモを支持し、さらに複数の汚職や不正行為に関与したと告発されている。
ケニアのルト大統領(右)とガチャグア副大統領(Getty Images)

アフリカ東部・ケニアの高等法院は15日、ガチャグア(Rigathi Gachagua)副大統領の不信任決議案の差し止め請求を棄却した。

判事は国会による不信任決議案の採決を認め、ガチャグア氏側の訴えを退けた。

議会下院(定数349)は先週、この決議案を賛成281ー反対44で可決、上院(定数67)に送った。

ガチャグア氏は6月の反政府デモを支持し、さらに複数の汚職や不正行為に関与したと告発されている。

この事態を受け、ルト(William Ruto)大統領の与党・国家統一党がガチャグア氏の弾劾動議を提出した。

地元メディアによると、上院の採決時期は未定。成立には3分の2以上の賛成が必要である。

上院がこれを可決すれば、ガチャグア氏は自動的に失職するが、憲法裁判所に異議を申し立てることができる。

最高裁長官は14日、弾劾に反対する議員らによる6件の請願を審理する委員会の発足を承認した。

ルト氏は弾劾についてまだ公にコメントしていない。ルト氏は以前、「ケニヤッタ(Uhuru Kenyatta)前大統領のように政府に恥をかかせるような真似はしない」と発言したことがある。

ケニアで現職の大統領または副大統領が不信任決議案で失職したことは一度もない。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク