◎シリアには約900人の米軍兵士と請負業者が駐留。2014年にイラクとシリアを席巻し、多数の犠牲者を出したISISの復活を阻止している。
シリア、米中央軍の兵士(CENTCOM)

軍がシリアのイスラム国(ISIS)が運営するキャンプを空爆した。中央軍(CENTCOM)が12日、明らかにした。

それによると、空爆は11日に行われたという。CENTCOMは空爆した場所を明らかにしていない。

シリアには約900人の米軍兵士と請負業者が駐留。2014年にイラクとシリアを席巻し、多数の犠牲者を出したISISの復活を阻止している。

CENTCOMは東部・クルド人自治区民兵組織「シリア民主軍(SDF)」と共に、東部のISIS拠点を何度も空爆してきた。

CENTCOMは今回の空爆について、「ISISが米国やその同盟国、シリア国内で計画しているテロ攻撃を頓挫させるものである」と説明した。

それによると、ISISに与えた被害は評価中。民間人が巻き込まれたという情報はないという。

CENTCOMは先月末にもシリアのISISと国際テロ組織アルカイダに属する武装勢力の戦闘員37人を2回の空爆で殺害したと報告していた。

イラク軍は先月中旬、中西部アンバル州でチュニジア出身のISIS司令官らを殺害したと明らかにした。米財務省はこの男の逮捕につながる情報に500万ドルの報奨金をかけていた。

ISISは2014年にイラクとシリアの大部分を支配、カリフ制国家の樹立を宣言したが、2017年にイラクで敗北。2019年3月にシリア東部の最後の拠点を失った。

しかし、ISISの残党はその後もシリアやイラクなどに潜伏し、多数のテロ攻撃を実行。その被害はここ数年増加傾向にある。

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