◎ナイジェリアではボートの事故が多発しており、農産物などを市場に運ぶ人が巻き込まれることが多い。
ナイジェリア中部ナイジャ州の河川で過積載のボートが転覆し、女性や子供を中心に100人以上が行方不明になっている。地元当局が2日、明らかにした。
それによると、このボートの定員は100人であるのに対し、300人近くが乗船していたという。
地元メディアは民兵の話しとして、「これまでに男性9人と女性2人の遺体を収容し、近くの土手に埋葬した」と伝えている。
ナイジャ州当局によると、地元のダイバーや民兵が救助活動を主導し、2日朝までに少なくとも150人を救助したという。ボートは夜に沈没したようだ。
地元テレビ局の取材に応じた民兵は「定員100人のボートに300人近くが乗っていたらしく、定員オーバーでひっくり返ったのだろう」と語った。
ナイジェリアではボートの事故が多発しており、農産物などを市場に運ぶ人が巻き込まれることが多い。ボートを使う地域は道路が整備されていない。
政府はボート事故の件数や死者数を公表していないが、昨年後半には少なくとも5件沈没事故が発生し、100人以上が死亡している。
事故原因は過積載やボートの整備不良など。ライフジャケットを着用する人はほとんどおらず、運航者も当局が求める対策をほとんど実施していない。
北西部ザムファラ州で先月中旬に発生した転覆事故では少なくとも40人が行方不明になり、その後、何人かの遺体が下流で見つかった。