◎上院選ではフィアラ首相率いる連立与党が過半数を維持できるかどうかが争点となる。
チェコ共和国で20日、議会上院(定数81)の3分の1の議席を争う選挙と、地方議会選の投票が始まった。
同国北部は今週、記録的な大雨に見舞われ、少なくとも5人が死亡、多くの建物が浸水し、数千人が避難を余儀なくされた。
北東部では学校や公民館など、投票所として利用される建物も被害を受けた。
内務省の職員は片付けや復旧作業に追われる5つの町に臨時の仮設投票所を設置した。
上院選ではフィアラ(Petr Fiala)首相率いる連立与党が過半数を維持できるかどうかが争点となる。今回の投票で1位候補の得票率が50%に届かなかった選挙区は来週行われる決戦投票で勝者を決める。
地元メディアによると、地方議会選は対ロシア制裁に反対するポピュリストのバビシュ(Andrej Babis)元首相率いる野党ANOが優勢とみられる。
ANOは来年予定されている総選挙でも議席を大きく伸ばすと予想されている。
選挙結果は21日遅くに判明する。