◎ナイジェリア北中部では西アフリカ最大のイスラム過激派組織ボコ・ハラムを含む多くの武装勢力が活動しており、誘拐事件が多発している。
ナイジェリア軍が北西部カドゥナ州で過激派に誘拐された人質13人を救出した。国防省が14日、明らかにした。
それによると、陸軍の特殊部隊が過激派の拠点を摘発し、13人を解放。戦闘員数人を殺害し、複数人を逮捕したという。
軍は過激派のグループ名を明らかにしていない。
国防省によると、救出された13人は軍の病院に搬送され、健康診断を受けているという。体調に問題がなければ自宅に戻る予定だ。
軍はこの救出作戦で武器、弾薬、ソーラーパネル、現金も押収したとしている。
ナイジェリア北中部では西アフリカ最大のイスラム過激派組織ボコ・ハラムを含む多くの武装勢力が活動しており、誘拐事件が多発している。
ボコ・ハラムと国軍は戦争状態にあり、15年にわたる戦いにより数万人が死亡、200万人以上が住居を失ったと推定されている。
過激派は主に郊外の集落で女性や子供を誘拐し、身代金を要求する。
ボコ・ハラムは2014年、北東部ボルノ州チボクの学校を襲撃し、12歳~17歳の少女276人を誘拐。その多くが今も行方不明のままである。
それ以来、全国の学校で少なくとも1400人の学生が過激派に連れ去られている。