◎ギニアビサウは1974年の独立以来、何度もクーデターに見れ、長い間政情不安に悩まされてきた。
ギニアビサウのエンバロ大統領(AP通信)

アフリカ西部・ギニアビサウエンバロ(Umaro Sissoco Embalo)大統領が今年11月に予定されている大統領選に出馬せず、2期目を目指さないと表明した。現地メディアが12日に報じた。

エンバロ氏は地元メディアのインタビューで決断した理由を明らかにせず、「家族と話し合って決めた」と述べるにとどめた。

ギニアビサウは1974年の独立以来、何度もクーデターに見れ、長い間政情不安に悩まされてきた。

エンバロ氏は2020年の大統領選で初当選。これまでに2度、クーデター未遂に直面している。

エンバロ氏は在任中、議会を2度解散したものの、半大統領制の見直しを目的とした憲法改正案を含む重要な法案の成立に必要な議席を獲得することはできなかった。

エンバロ氏は後継者候補に言及せず、「誰が当選しようと、この国の民主主義が守られることを確信している」と強調した。

またエンバロ氏は「決断を見直す可能性は排除していない」と述べた。

西アフリカでは近年、軍事クーデターが多発しており、2020年以降、マリやブルキナファソなどで8つの軍事政権が誕生している。

大統領選は11月24日に行われ、即日開票される。

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