◎ベリシャ氏は11日、検察庁に出頭し、そこで30分ほど自身の容疑について説明を受けた。
アルバニアのベリシャ元首相(ロイター通信)

アルバニアベリシャ(Sali Berisha、79歳)元首相が11日、不動産取引に関する不正疑惑で正式に起訴された。首都ティラナの検察庁が明らかにした。

検察は昨年10月、ベリシャ氏が職権を乱用し、義理の息子がティラナで民間人と国防省が所有する土地を購入する際、便宜を図ったとして捜査下に置いた。

ペリシャ氏の義理の息子はそこに17棟のアパートを建設する予定であった。

ベリシャ氏は現在、2週間ごとに当局と面会するという義務に違反したため、昨年12月から自宅軟禁状態にある。海外渡航も禁止されている。

ベリシャ氏は11日、検察庁に出頭し、そこで30分ほど自身の容疑について説明を受けた。

ベリシャ氏は検察庁前で記者団の取材に応じ、疑惑を全て否定した。「何も変わっていない。これは政治的復讐、弾圧である...」

またベリシャ氏は検察が証拠として提出した500ページに及ぶ資料を「嘘」と呼び、支持者に対し、団結して政府与党に抗議するよう促した。

検察庁の前には数百人の支持者が集まり、ベリシャ氏を支持するスローガンを叫んだ。

検察はペリシャ氏が職権を乱用して義理の息子の土地購入を後押ししたと告発。有罪となった場合、禁固12年以下に処される可能性がある。

米国務省は2021年、ベリシャ政権時代(2005年~2013年)に発覚した数多くの汚職を非難し、ベリシャ氏とその関係者を「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」に指定。イギリスも同じ措置を取っている。

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