◎ヒトへの感染は稀。感染したニワトリなどを扱う際には徹底した防疫対策が求められる。
米ミズーリ州の保健当局は6日、同州内でH5N1型鳥インフルエンザのヒトへの感染が1件確認されたと明らかにした。
これにより、今年全米で鳥インフルに感染したヒトは14人となった。
ミズーリ州当局はプレスリリースで、「基礎疾患を持つ成人への感染が確認された」と明らかにした。それによると、この患者は8月22日に入院し、その後回復した。
この患者は当局に対し、「少なくとも過去数か月間、動物に接触したことはない」と答えたという。
当局が感染経路を調べている。
鳥インフルは主に野鳥が持ち込むものであり、そのフンや唾液に触れた家禽が感染し、広がる。
ヒトへの感染は稀。感染したニワトリなどを扱う際には徹底した防疫対策が求められる。
ミズーリ州以外では、今年に入りコロラド州で10人、ミシガン州で2人、テキサス州で1人が感染している。死者はゼロ。
疾病対策センター(CDC)はヒトへの感染が拡大する可能性は低いと指摘する一方、鳥などの死骸を見つけた時は安易に触らず、当局に連絡するよう呼びかけている。
ヒトからヒトへの感染は確認されていない。
農務省は今年3月、乳牛を含む複数の哺乳類から鳥インフルを検出したと明らかにしていた。